婚活サイトは、意外と歴史のあるサービスの一つです。
婚活サイトの歴史としては、1970年に発足した「全国仲人連合会」が起点となります。
これは、いわゆる結婚相談所の前身であり、その後は1980年代中頃にかけて多くの結婚相談所が作られました。
1990年代になると市場は縮小していきましたが、1995年に「windows」に代表される家庭用のパソコンが普及したことで、インターネットを使った結婚紹介サービスが誕生しました。
そして、2000年代には、多くの出会い系サイトが誕生しました。
それにより、真面目に結婚相手を探すためのサイトは隅に追いやられてしまう形になりましたが、2008年に「改定出会い系サイト規制法」が施行されると、出会い系サイトを運営していた業者の多くは撤退していきました。
しかし、出会い系サイトで得たノウハウを婚活に転用する業者も少なからずおり、そこから婚活サイトが誕生しました。 このような歴史を経て、今のような状態があるのです。
日本は今、晩婚化・未婚化が進んでいます。このような背景から、話題を集めているのがインターネットを使用した婚活です。昔ならば、職場の上司や親族・知人などが結婚相手を紹介してくれたり、お見合いの仲人をしてくれたりしていました。
しかし、近年はそのような紹介や仲人をしてくれる人が少なくなり、職場やプライベートで新しい出会いがない人にとっては、自分から積極的に結婚相手を探さねばならない世の中になっています。そういったことから、多くの未婚の男女が婚活サイトを利用しているのです。
婚活サイトには結婚を希望される方が入会していますので、交際を進めていく中で結婚の意思があるのか改めて確認する必要がありません。最初から結婚を目指す方のみが登録していますので、結婚に結びつく可能性も高くなるのです。
また、なかにはレベルの高い異性も登録しているという特長もあります。高学歴だったり、高収入の会員の中には、自分で進んで婚活する時間のない方もいます。
そのような方は、得てして良い出会いを求めてもなかなか得られなかったりするのですが、婚活サイトを利用すれば、忙しい中でも出会いを求められるため、積極的に利用している方も多くなっているのです。
特に好条件の高い男性との結婚を夢見ている女性は、普通の生活を送っていてもなかなか出会うことは難しいものですが、ここでなら日常では出会えない、高いスペックを備えた男性に出会う事も珍しくないのです。
婚活サイトには時間に縛られないことをはじめとして、リーズナブルな料金設定などがメリットとしてある反面、デメリットがあることにも認識をしておく必要があります。
まず、デメリットの1つに優良サイトを探し出すことが難しいことがあります。
特に事前情報を収集することなくなんとなくいいと思って婚活サイトに登録した初心者の場合には、慣れていないこともあり、場合によっては悪質サイトなどに入会をしてしまうことがあります。
安全面には特に注意をする必要があり、身分証明書による本人確認審査が必要になるなど、婚活サイトがしっかりと運営されているかを確認することが大事なことになります。
2つ目のデメリットとしてはイメージと実際に合った場合のギャップに関する点を上げることができます。
最初から写真を公開している場合や、やり取りをしていく上で写真などで判断できる場合には問題はありませんが、そのようなやり取りもなく実際に合った時などには、良くも悪くもギャップを感じるしまう可能性があります。
婚活は見た目だけではありませんが、やはり第一印象が大事なことになり、せっかく会えたのに良い結果とならない場合もあります。
3つ目のデメリットとしては、相手の目的が結婚相談所のように明確に現れていないことがあります。
利用者によっては結婚に関する温度差もあり、そのような相手だった場合には、成婚までたどり着くのは難しくなります。